TOPReportAbout This SiteAbout My SelfMurmuringBlogNovelsChatBBSLinks

Cielo Estrellado's Reports
神奈川臨海鉄道 千鳥線 Part1
埠頭に映えた蒼い影はいずこへ…
2006年3月27日 調査


> Top

----
まえがき

私が調査に出るきっかけを作ったサイトによれば、そこは廃線のようで廃線でない区間らしかった。
埠頭にも若干惹かれながら、そこへの調査を決定した。
もとより3月28日に取材する予定だったが、浮島線取材が想定以上に早く終わったため、浮島線取材のすぐ後に行った。


千鳥線 東線分岐地点

こまごまと文字を書き連ねた青い手帳を見ながら、一路千鳥町を目指す。
国道が通るその橋の名は、千鳥橋。千鳥橋から東を臨むと、鉄橋が見えた。

確かにこの辺だと思うのだが…そう思っていると、入れるような緑地を発見。線路に寄る為にその緑地に入ると、分岐点が見えた。
間違いない、これが千鳥線だ。
この分岐線は、通称「東線分岐」と呼ばれているものらしい。

東線分岐:川崎市川崎区 千鳥町にて

千鳥線ヤード(西側群線)

分岐を上写真手前の線路に沿って進むと、やがて国道を横切る踏切を発見。
その姿は堂々たる物で、私はここでかなりんの素晴らしさを始めて実感した。

流石に国道を横切るわけにはいかないので、ルールを守って信号で横断。

この一帯は埠頭構内区間が多くは入れそうな場所がなかったので、線路脇を歩く事を断念。
入れそうな場所から入り、線路脇に戻れる場所を探した結果これを発見。

通称「西側群線」と呼ばれるこのヤード。ただ、このヤードの線路も錆付いている…
ここは営業区間なのではないのか?
某サイトに記述されていた5年の空白の期間の間に、千鳥線は廃止されてしまったのだろうか…?

西側群線:川崎市川崎区 千鳥町にて

(ここには画像はありません)

西側群線はひとつになり、弧を書いて南へ。
この辺りに北に向かう線路があるはずだが…
ただ、記されたメモにある線路が実際に無いのが気になる。
いい加減南下しないといけないなと思い、本能に従って南下。すると…

千鳥線 市営埠頭

―埠頭だった。
生まれて始めてみた埠頭だった。
そして、あのサイトにあった蜘蛛の巣のように張り巡らされている3本の線路と、それに繋がる分岐…
2つの転轍機が対になって並んでいる。

時が止まったかのようだった。
何だ、この光景は…

川崎市営埠頭:川崎市川崎区 千鳥町にて

千鳥線 線路上の終点

さらに南下すると、ゲートFと書かれた門に線路は引き込まれていった。終点である。
ここから甲種回送列車が運ばれていったという記録があった。
これが、埠頭……なぜか、心が揺さぶられた。

川崎市営埠頭:川崎市川崎区 千鳥町にて

千鳥線 線路上の終点

足が動かない。無理も無い。初めての一人旅、この日は浮島町と千鳥町の調査だけで15km以上歩き続けたのである。
初めての長期歩行でこれだけ歩いたことは、今考えてもよくやったと思う。

とりあえず帰路につくため、少し東にある「ちどり公園」を目指して歩いた。
公園から北上すると、やがて別の線路が見えてきた。

千鳥東線終点:川崎市川崎区 千鳥町にて

千鳥線 線路上の終点

終点から北上。工場への引込み線の模様。
「千鳥東線」にある唯一の分岐で、ここにはタンク車2両が入る程度で、注入設備らしきものがある。

千鳥東線引込み線:川崎市川崎区 千鳥町にて

あとがき

その後、東線に沿って北上し、例の東線分岐に合流して調査は終了した。

千鳥線は現在定期的な運行もなく廃線かと思う人も多い。しかし、千鳥線は廃線などではない。「定期運行の無い」現役線なのである。

埠頭とは、なぜか不思議なものを感じさせる。心からこみ上げてくるような何かがある。色あせた世界のような…

とにかく、千鳥線、いや千鳥町には心惹かれるものがある。もう1度、いや何度でも行ってみたい。

p.s. 帰宅の際に道に迷い、川崎区をさまよう。
喫茶店で道を聞き、ようやく帰宅の途についたゆきふりほしみでした…

追記:2008 9/4
結局この感動が忘れることができず、少しずつ千鳥線に魅了されていきました。
なお、「定期運行の無い」は当時の状況で、現在は「1日2往復の定期運行」が設定されています。


神奈川臨海鉄道 千鳥線 Part2(予告編)
かっ飛ばしたデータが、運命を変えた?
2007年3月29日 調査


ゆきふりほしみは大変なミスを犯していきました。
ヤツは、HDDのデータを全てかっ飛ばし、ほとんどの貴重なレポート用データを無くしたのですorz

ヤツは、自業自得の割には怒り狂っていました。
「―もう一度撮ってきて差し上げますとも!!」

だが、ゆきふりほしみは、その時から川崎臨海部、殊に千鳥町に魅了されることになるのです。

↓↓↓

というわけで、ゆきふりほしみは3度目(レポートにはありませんが、実は1回目と3回目の間に1度行っています)の千鳥町調査を決定!
それでは、「千鳥線レポートPART2」をはじめませう。


This report was written April 2006.
Last modified - 9/6 2008

reason for modifying : To change those pictures into more good some, to add a postscript, and to change this report's address.

トップに戻る
レポート集の目次に戻る