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Cielo Estrellado's Reports
日本専売公社(現:JT)小田原工場 専用線
廃線後も、散歩道として民に親しまれる線路跡
2007年3月21日 調査、2007年6月9日 再調査(消失データ補完のため)。


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まえがき

この専用線跡の存在を知ったのは、確か2007年の3月であった。
JT小田原工場の専用線、しかも最寄りが小田急線足柄駅。
専用線の廃線跡であることと、県西のマイ拠点である開成駅から近いという魅力さから、この廃線跡を訪れることにした。

この専用線は、小田急線足柄駅と、そこから少し離れた「日本専売公社」(現:日本たばこ産業(JT))小田原工場とを結んでいた専用線である。
戦後間もない1949年に敷設され、以来小田原工場の増築用資材や、たばこの原材料および生産されたたばこの輸送を、この専用線を介して行っていた。
小田急車両のデキの他、日本専売公社が購入し、後に小田急に譲渡した101号機関車(凸型)などが、牽引機として活躍したそうだ。
時代の流れとともに、輸送手段は鉄道から自動車へと移り変わり、結果として1984年に廃止された。
以来廃線跡はしばらく放置されていたが、現在は主に緑道になっている。

しかし、いまだに緑道とならずに残っている面影があった。今回は、それを併せて全線を辿ろうと思う。


足柄駅の留置線

足柄駅は全国に2箇所存在する。JR御殿場線の足柄駅と、小田急線の足柄駅だ。
両駅間は直線にしてもかなりの距離があり、なんと前者が静岡県にあり、後者は神奈川県……と、県をまたいでいる。今回のレポートは小田急線足柄駅付近にある専用線のものであることを前置きしておく。
以下、「小田急線の足柄駅」は「足柄駅」と省略させていただく。(面倒だし^^;)

足柄駅の上り線には、3〜5本の留置線がある。 これはかつての「足柄車庫」の名残で、留置線はその跡地を利用している。

足柄駅にて

留置線のすぐ横に眠る廃線跡

足柄駅を出て小田原線を西に越えると、留置線の脇にこの様な場所がある。
架線こそあるものの、レールは無い。

そう、こここそ「日本専売公社小田原工場専用線」跡である。

冒頭で解説したとおり、この廃線は敷設された1949年から廃止された1983年まで、資材や原材料、製品の輸送に使われた専用線であった。
1キロ丁度(専用線一覧の記載では0.8キロ)の廃線跡、これからじっくりお届けしたいと思う。

※曇り空で、画像が見にくいため、明度補正をかけてあります。

専用線終点跡地:足柄駅付近にて
かつて入れ替え用の線路が敷設されていたスペース

左に見えるのが足柄駅の留置線。
この辺りで跡地が広くなっていることから、この辺りにヤードまたはホームか何かがあったと推測される。

追記@2209/3/13
かつては、この広くなっている跡地の部分に、入れ替え用の線路が2線敷設されていた模様。

専用線終点付近:足柄駅付近にて
鉄道用装置の残骸

草生す中に、鉄道用の装置と思しきボックスを発見。
春に来たときは草も少なく、もっとたやすく撮れたのだが…

専用線入れ替え線跡地:足柄駅付近にて

線路跡の草むしりをされているご夫婦

小田急線は東へとそれて行くが、対して線路跡は西へとそれて行く。

途中、夫婦らしきお方が、線路跡の草むしりをしていた。この道が人々の散策道として使われている今、この道が「皆に使いやすいように」というお心遣いなのだろう。

人としても、1人の鉄としても、嬉しい。

専用線入れ替え線跡地:足柄駅付近にて

かつての枕木

入れ替え線の工場よりの終端付近、土に埋もれた枕木を見つけた。
ここに線路があったことを語る証人である。

因みに、地面の黒い点は雨。調査を開始したとき、既に雨が降り始めていた。

専用線入れ替え線跡地:足柄駅付近にて
大きい枕木

更に、もう1つ幅の広い枕木を確認。
この写真のみ、帰路にて撮影したため、地面にある黒い点が大量である。

専用線入れ替え線跡地:足柄駅付近にて
現存する架線柱3連と架線

足柄方へ振り返ると、描かれたカーブの上に、今なお風景の一部と化した架線と架線柱が現存していた。

ちなみに、写真右側手前に移っている鉄の柵は、当時ここに踏切があった頃の名残で、当時からそのまま残っている模様だ。

久野緑の小径 銘板

専売公社側に向けて歩くと、上の踏切跡のすぐ横にこの様な看板があった。

「久野緑の小径」。かつて存在した廃線跡は、現在は整備されてこの「久野緑の小径」となっている。
整備は確か2003,4年ごろに行われた、と書かれていた記憶がある。この記憶が定かならば、この廃線の存在に気づいていれば、軌道が残った状態を確認できたのである。なんとも悔しい。

久野緑の小径:小田原市久野にて
久野緑の小径

緑の小径の一部を撮影。やや人為的な蛇行があるが、当時の面影を偲ばせる。

手ブレしてるorz

久野緑の小径:小田原市久野にて
道路に分断された小径を臨む

やがて緑の小径は、神奈川県道74号と、上空に小田原厚木道路を挟む。
専用線の現役時代は、小田原厚木道路のみが開通していた模様。

久野緑の小径:小田原市久野にて
依然として続く小径

なおも道は続く。まあ、工場までの線路跡を使っているのだから当然だが。

ここには公園があったが、それを除けば何の変哲も無い普通の道だ。

久野緑の小径:小田原市久野にて
かつての専売公社、JT小田原工場

緑の小径が終わると、信号をはさんでJT小田原工場が見えてくる。
果たして、線路がここに引き込まれていた痕跡は残っているだろうか?

JT小田原工場前:小田原市久野にて
不自然なコンクリート柱

と、早速怪しげな物を見つけた。
このコンクリートか何かの柱はいったい…?

JT小田原工場前:小田原市久野にて
コンクリートはかつての鉄道門だった

若干見にくいが、右側の葉の陰にもう1つの柱が見える。
2つが対を成していることから、これは鉄道門であるということが分かった。

2つ上の写真を改めて見ていただければ分かるだろうが、フェンスの間隔も丁度線路をはさんでいるかのような不自然な幅であった。

JT小田原工場前:小田原市久野にて
まとめ

改めて3つ上の写真を載せて、今回の廃線のまとめをしよう。

線路は足柄駅を出、現在緑の小道になっている場所を通っていた。
そしてこの横断歩道がある場所を写真奥へと渡り、この看板がある所へ引き込まれていたのだと推測した。

JT小田原工場前:小田原市久野にて
おまけ
今回のおまけは、かなりシュール。
シュールな営業時間

な、なんだ…
このアバウトな営業時間……

足柄駅近辺某所にて

あとがき
鉄の経験を重ねていると、鉄道門跡などを推測するのが得意になりますな。 私も、大分分かるようになりました。

もう数年早くこの専用線の存在を知っていれば、まだ「久野緑の小径」は舗装されていなかった。
すなわち、枕木とレールが残っていた状態を見ることが出来たのに、と思うと残念でならない。
悔やんでも悔やみきれないなあ、と。

雨が降りそうというのは何となく分かっていたんですけど、折り畳み傘を持っていくのを忘れ……
足柄駅を降り、調査を始めようとした途端ポツポツやり始めました。
JTの前に来たときは、もうかなり降っていましたね。調査を終えた直後、即行でからがら足柄駅に逃げたものです^^;

その2,3時間後、神奈川県西部は大雨と雷に見舞われたのでした……ひゅー、危ねえ^^;


This report was written 10/6 2007. ...?^^;
Last modifying is 3/18 2009.

reason for modifying : To change style of this page into more better one.

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