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"Hassha Melody"
発車メロディに関するおまけ的コンテンツ。
楽曲・製作元の紹介や管理人の私的考察など。完成はしていないので順次更新します^^;


0.発車メロディ考 | 1.東洋メディアリンクスの楽曲たち | 2.ほかの楽曲たち | 3.発車メロディにハマり始めた人へ | 4.雑記


0.発車メロディ考

日本の誇る鉄道音楽、発車メロディ。
諸外国には恐らく、日本ほどこの発車メロディが発展・浸透している国はないだろう。
日本のこの「発車メロディ」は、世界的にも稀な、しかしながら鉄道ファンであるか否かに拘わらず、鉄道を利用している人には、ある程度は周知されている音楽の形態である。
これは、「新たなる音楽文化の形」と表現しても過言ではないと、私は思う。

現在では、ご当地グルメならぬ「ご当地メロディ」も使用されるまでに至っている。
列車で駅を過ぎ行く人に、その駅の特色をたった数秒で伝えることも可能であり、やはり発車メロディは画期的であると言える。

同時にこの「発車メロディ」は、音楽に新たなる可能性を提示した。
発車メロディは短いもので5秒ほど、長いものでも1分の長さがある楽曲はない。
しかしながら、その短い音楽は少なからず人々を魅了している。魅了は過言だとしても、ひきつけたり影響を及ぼしたりしていることは間違いない。
すなわち、「音楽というものは、短くとも十分に人の心を動かしうる芸術である」という新たなひとつの答えが提示されたのだ。
そのことを考慮しながらもう一度発車メロディというものを考えると、私にはそれが「数秒というわずかな瞬間に結晶した芸術」のように思えて仕方ない。

ちなみに「発車メロディが駆け込み乗車を助長しているのではないか」とする向きもあるが、ベルでも駆け込む人は駆け込むんじゃないかと思う^^;

1.東洋メディアリンクスの楽曲たち

東洋メディアリンクスは、比較的古くからJR東日本に楽曲を提供していた株式会社である。
この会社からの楽曲はたったの4曲で、東洋メディアリンクス同様に楽曲を提供している他の会社と比べても圧倒的に少ないが、
その4曲全てが「名曲」に数えられることの多い楽曲である。また、『Water Crown』を筆頭に広い範囲で使用されている。

Water Crown 〜 水の冠
知名度・人気度・使用範囲、全てにおいて恐らく東洋メディアリンクス一の楽曲が、この「Water Crown」。
メディアリンクスの他の3曲は東京近郊区間でのみ広く使用されている傾向があるが、この『Water Crown』に限っては、青森を筆頭に東北地方でも利用されている。
テンポよい曲調で最後のトレモロが印象的。
様々な駅で使用されていることもあり、キー違い・音色違い・エンドレスなどの豊富なバージョンを持つ。

一般的には、後述の『Verde Rayo』と対をなすことが多い。
横浜線では多くの駅で使用されており、この路線のメロディとして覚えている人も多いであろう。
余談ではあるが、私は幼いころ横浜〜川崎の京浜東北線区間をよく利用しており、この区間は当時から『Water Crown』を使用しているため、 幼いころのメモに『Water Crown』を指して「京浜東北線メロディ」と書き記している(単に曲名を知らなかったから^^;)。

ちなみに、メディアリンクス曲で唯一の英名楽曲。

Verde Rayo 〜 緑の光線
「ヴェールデ・ラーヨ」(私は「ヴェルデ・ラーヨ」とか「ヴェルデラ」って呼んでた^^;)。『Water Crown』と対をなすことの多い楽曲。幾つかの異なるバージョンがある。
メディアリンクス曲に共通の「抽象的なタイトル」。だからこそ、楽曲名と楽曲自体から色々なイメージが浮かぶ。

メディアリンクス曲で最もテンポの遅い曲。そのため最後まで演奏されることはそれほど多くない。
よりによって尻切れのラストも綺麗な部分だったりする。

京葉線東京・八丁堀・越中島などでは、より音色の濃厚な、原曲より2キー低くスタートし2回転調するバージョンが使用されている。
地下駅のため美しく響き渡るが、2回転調がある分原曲よりも曲が長く、更にテンポが遅くなることから、更に尻切れになりやすい不遇の子。
たまに東京駅で末尾まで聴くことができることがある。八丁堀・越中島では即切り傾向。

Cielo Estrellado 〜 星空
「シエロ・エストレラード」。当サイトのタイトルの由来である楽曲。バージョン違いは、原曲よりも半音低いバージョンのみ。
横須賀線の横浜以西でやたらと気に入られている子。でも横須賀線以外ではちょくちょく程度。
重低音が3オクターブに亘って重なり合う前半と、解放的な後半・ラストの対比が印象的。
音の反響しやすい駅では、冒頭の重低音の反響が凄いことになる。但しその重低音が不気味がられることもあるようで……^^;

ピアノやキーボードで発車メロディを弾こうとする人を絶望の淵に追い込み涙に暮れさせる極悪曲。
原曲どおりに弾けている人を見たことがない。大抵、諦めの悪い演奏者によって演奏される場合は「ド ソ ソ」(1音低いバージョンでは「 ファ シ ファ#」)が3オクターブに亘る部分の中間のオクターブを抜いて演奏される。多分原曲どおりは演奏不能じゃないかと思う。
3オクターブ区間は音域の広さに加え16分音符の連続なので、指が足りない、動かない。どうしようもない。

3オクターブ区間を抜けると、そのまま16分音符の連続で終曲を迎える。
曲中の最も低い音階から一気に駆け上がり、最も高い音階で終わるこの音楽。
その最も高い音階が奏でられた瞬間に、音の上がりに釣られて思わず空を見上げそう。よく出来ていると素人目に思う。

Gota del Vient 〜 一滴の風
「ゴータ・デル・ヴィエント」。三連符の連続が印象的な一曲。バージョン違いは、原曲よりも半音低いバージョンのみ。
『Cielo Estrellado』と対をなすことが多いが、駅によっては『Water Crown』とも対をなす。
ペアの関係で『Cielo Estrellado』が多用されている横須賀線では割と演奏される。更に常磐線には特に好かれて利用されている。

序盤は単旋律で同一のメロディが2度繰り返されるが、その後副旋律が、文字通り主旋律に効果的に添えられ、美しいハーモニーとなっている。
『一滴の風』と曲名を教えられてから聴くと、なるほど、確かにラストの部分からは風が吹き抜けていくような感じを受ける、気がする。

2.ほかの楽曲たち

近郊地域19番
結構使用されていたイメージがある曲だが、現在は南武線内のたったの2駅でしか利用されていない模様。
発車メロディというより「接近メロディ」に近い雰囲気。
もっと言うと、この曲の後に「お客様のお呼び出しを申し上げます……」と続いても違和感なし^^;

たきび
豊田駅上下にて、2010年1月23日より使用を開始したメロディ。「垣根の垣根の……」から始まる、あの同様のメロディ。
作詞者の巽聖歌氏が豊田駅の近辺に住んでいたことが採用の理由だという。
初めて豊田駅に行ったのが採用数日後だったので、豊田駅はずっとこの音楽を使っていたとばかり勘違いしていた。

あれ……なんで豊田まで来て、切ない気持ちになってるんだろ……

上下線で半キー違う。同時に流れると、ちょっぴり気持ち悪い。

東海道1-1番
新橋駅1番線(東海道線下り)他数駅で使用されている音楽。
東京を後にしていく列車を送り出す音楽であるだけに、どことなく哀愁めいた雰囲気を感じる。
『エル・クンバンチェロ』の一節に聞こえなくもない。

3.発車メロディにハマり始めた人へ

まずは、あなたの通り過ぎる駅で奏でられる音楽に耳を傾けるといいんじゃないかと思います。
曲によっては同一線内で多用されている曲もあるので、案外すぐに覚えられるかも。
あちこちに出かけて、お気に入りの曲を探してみてください^^

「東洋メディアリンクスの曲を一駅で全部聴きたい!」なんて人は、横浜駅がターミナル駅かつ4曲全部を採用しているのでいいのではないかと思います。
「バージョン違いを堪能したい!」なんて人は、大船駅が、4曲中『Verde Rayo』を採用していないものの、それ以外の楽曲の複数のバージョンを使用しているのでオススメです。

4.雑記

新木場駅のおはなし
新木場駅では、りんかい線を含めた4つのホーム全てで発車メロディが採用されている。
りんかい線の方はメディアリンクス曲2曲(『Water Crown』・『Cielo Estrellado』)。
京葉線の撮影の際に下の方から『Water Crown』が聴こえてきたと思ったら、しばらくして『Cielo Estrellado』も聞こえてきたのでテンション上がった^^;
『Water Crown』と『Cielo Estrellado』の組み合わせはあまり見ない(「見ない」というより「聴かない」と書くべき?^^;)


This content was written on 2/2 2010.
Last modifying is 2/2 2010.

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