Dolphin Express Report
小田急小田原線 旧線 百合ヶ丘−柿生
小田急線内に残された、数少ない廃線遺構。
2012年7月31日 調査、2012年9月15日 執筆
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小田急線には、実は廃線や旧線がほとんどない。
旅客営業の路線には(モノレール線を除いて)廃線がひとつもなく、もとより廃駅・旧線・専用線の絶対数さえも少ないのだ。
しかもそれらのほとんどが別の鉄道用地や宅地に転用され、痕跡をトレースすることができない状況だ。
その小田急線内で、現在も比較的良好な痕跡をとどめる旧線区間がある。
その両端は現行線に組み込まれ、ひょっとすると何気なく車窓から見かけたことのある人もいるかもしれない。
かつての本線であったこの旧線は、いくつもの蛇行をもって丘陵地を縫っていた。
今では新線によって蛇行の多くが解消され、その上に設けられた新駅は多摩ニュータウンへの玄関口にもなっている。
新線の開通とともに、この場所の役割は大きく変わったといえよう。
未来の世代に役目を託し、かたわらで蛇行と共に眠る旧線跡の姿を、全区間にわたってお送りしたい。
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いるか急行の背に乗って
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